来るべき書物の予告篇

海外文学を中心とした書評、作家志望者のためのアイデアノート

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

起こらなかった世界から来るべき書物

『アンビルト・ドローイング 起こらなかった世界についての物語』 三浦丈典 前回紹介した代替現実ゲームがナショナル・ジオグラフィックでも取り上げられていた。 http://nationalgeographic.jp/nng/article/20121011/326463/ (「研究室」に行ってみた) 第…

代替現実から来るべき書物

『のめりこませる技術 誰が物語を操るのか』 フランク・ローズ “代替現実ゲーム”として知られるこの手の体験は、ゲームと物語の交配種だ。“物語”は断片として与えられる。その断片をつなぎ合わせることがゲームとして機能する。しかしそのパズルは一人で解く…

ボルヘスから来るべき書物

「ハーバート・クエインの作品の検討」(『伝奇集』岩波文庫より) ホルヘ・ルイス・ボルヘス 彼は、すぐれた文学は非常にありふれたものでその域に達していないような街の会話はほとんどない、という意見だった。 ・・・ただ、彼の本が驚きを与えることを狙…